
【「Open OnDemand」提供の背景】
「GMO GPUクラウド」では従来、SSHクライアントを用いてログインノードへアクセスし、シェルからLinuxのコマンドラインで各種操作を行う必要がありました。一方で、「コマンドラインでの操作に不慣れなユーザーでも簡単に利用できるようにしてほしい」「ジョブの投入や進捗確認をシンプルに行いたい」といった要望が寄せられており、これらのニーズにお応えするため、「Open OnDemand」を実装いたしました。
本機能の実装により、「GMO GPUクラウド」をウェブブラウザから直感的に利用できるようになります。また「Open OnDemand」は多くのHPCシステムで採用されていることから、他サービスの利用経験を活かしやすく、利用者の学習コストや負担の軽減も期待されます。
【「Open OnDemand」とは】
「Open OnDemand」( https://www.osc.edu/content/open_ondemand )はオハイオ・スーパーコンピュータセンターが中心となって開発したオープンソースのHPC向けウェブポータルであり、世界400以上のHPCセンターで採用されている実績のあるソフトウェアです。

【「GMO GPUクラウド」とは】
( URL:https://gpucloud.gmo/ )
( URL:https://gpucloud.gmo/ )
「GMO GPUクラウド」は、「NVIDIA H200 GPU」を搭載し、国内初となる高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum-X」と高速ストレージを組み合わせることで、マルチノード構成において、国内商用クラウド最速(※1)の性能を誇る、高性能GPUクラウドサービスです。2024年11月に公表された世界スーパーコンピュータランキング「TOP500」で世界37位・国内6位にランクイン。2025年11月に発表された「ClusterMAX™2.0」では「Silver」を獲得し、商用クラウドとして国内最速の性能を誇ります。マルチノード構成時の圧倒的なパフォーマンスと安定性により、大規模言語モデル(LLM)の学習やマルチモーダルAIの開発など、高度なAI開発に最適な環境を提供します。
また2025年内に「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」を搭載した「NVIDIA HGX B300(以下、NVIDIA B300)」のクラウドサービスの提供を予定しています。
GMOインターネットは、本サービスを通じて、生成AI分野に取り組む企業や研究機関に対し、最適化されたインフラ基盤と、お客様のワークロードに応じた柔軟でカスタマイズ可能な計算環境を提供し、開発期間の短縮とコスト低減に貢献することで、国内AI産業の発展を促進します。

(※1)2024年11月22日時点の国内商用向けクラウドサービスとして当社調べ(参考:「GMO GPUクラウド」世界のスーパーコンピュータランキングTOP500に初ランクイン(https://group.gmo/news/article/9266/)
【今後の展開】
GMOインターネットは、「GMO GPUクラウド」を中核としたAIインフラ戦略により、急速に進化するAI・ロボティクス分野の技術革新に貢献してまいります。今後も最新のAI計算基盤の提供と、お客様のニーズに応じた柔軟なクラウド環境の構築により、日本のAI産業に欠かせないクラウドサービスとして、日本発のAIイノベーション創出に貢献してまいります。
■過去参考リリース