【サービス概要】
・サービス名:GMO GPUクラウド
・提供開始日:2024年11月22日(金)
・URL: https://gpucloud.gmo/
【サービス提供の背景】
AI技術の急速な進化、特に大規模言語モデル(LLM)の開発において、計算リソースへの需要が爆発的に増加しています。日本のAI研究開発を加速し、国際競争力を高めるためには、世界最高水準の計算環境が不可欠です。GMOインターネットグループは、この国家的課題に応えるべく、「GMO GPUクラウド」の提供を決定しました。
【「GMO GPUクラウド」について】(URL:https://gpucloud.gmo/)
「GMO GPUクラウド」は、国内最速レベルのGPUクラウドサービスです。高性能な「H200 GPU」を採用し、大規模言語モデルの学習時間を大幅に短縮することで、AI開発の効率を大幅に向上させます。
さらに、「H200 GPU」と「Spectrum-X」を国内クラウド事業者として初めて採用し、Spectrum-Xネットワーキングと接続された高レベルのGPUを提供します。「H200 GPU」と「NVIDIA Spectrum-X」の組み合わせにより、生成AI開発や機械学習に最適化された高水準のGPUクラウド環境を実現しました。
GMOインターネットグループは、本サービスを通じて、生成AIやハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野に取り組む企業や研究機関に対し、インフラのチューニングが不要で高水準な計算環境を提供し、開発期間の短縮とコスト低減に貢献、国内AI産業の発展を促進します。
■「GMO GPUクラウド」の特長
1. 「NVIDIA H200 Tensor コア GPU」搭載
H200 GPUは、大規模言語モデルの開発・研究者向けにGPUメモリ容量とメモリバス帯域幅を大幅に拡大・最適化しています。NVIDIA H100 Tensor コアの約1.7倍の容量で、メモリ帯域幅は約1.4 倍です。
▲NVIDIA H200 Tensor コア GPU
2. 国内クラウド事業者初となる「NVIDIA Spectrum-X」の採用
AIワークロード向けイーサネット ネットワーキングのパフォーマンスを飛躍的に向上させるSpectrum-X を国内で初めて採用。
▲NVIDIA Spectrum-X
3. NVIDIA BlueField-3 DPUによるクラウドネットワークアクセラレーション
NVIDIA BlueField-3データ処理ユニットは、データへのGPUアクセスを加速、AIアプリケーションの配信を合理化し、クラウドインフラのセキュリティ体制を強化します。
4. DDNの超高速ストレージを採用
NVIDIAプラットフォームとの組み合わせで最適なパフォーマンスを発揮するDDNの高速ストレージを採用。強力な性能を持つAI開発プラットフォームをワンストップで提供します。
▲DDNの高速ストレージ
5. NVIDIA AI Enterpriseによる迅速な環境構築・管理
NVIDIA AI Enterpriseは、データサイエンスパイプラインを加速し、プロダクショングレードのコパイロットやその他の生成AIアプリケーションの開発と展開を合理化する、エンドツーエンドのクラウドネイティブなソフトウェアプラットフォームです。
▲NVIDIA AI Enterprise
6. 業界標準のジョブスケジューラーSlurmを採用
クラスタシステムのための業界標準であるジョブスケジューラーです。リソースの割り当て・ジョブの制御・モニタリング機能を提供します。
▲ Slurm worked manager
■価格(税抜)
CPU側 20円/分 | ||
(利用料金に充当されます) | ||
■利用シナリオ
- 大規模言語モデルの高速学習とファインチューニング
- コンピュータビジョンモデルの大規模データセットを用いた学習
- 創薬や気象予測などの科学技術計算
- ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)を要する研究開発
<代表取締役グループ代表 熊谷 正寿のコメント>
GMOインターネットグループは、インターネット革命に匹敵する大きな変革と捉え、約10年前からAIの可能性に着目し、研究開発を推進してまいりました。この度、満を持してリリースする「GMO GPUクラウド」は、世界のスーパーコンピュータランキングTOP500にランクインを果たした、まさに国内最速レベルを誇るGPUクラウドサービスです。
本サービスは、大規模言語モデルの高速学習から、コンピュータビジョンモデルの開発、さらには創薬や気象予測などの科学技術計算まで、高度な計算資源を必要とするあらゆる分野において、研究開発のスピードと効率を飛躍的に向上させます。
私たちは30年にわたり日本のインターネットインフラを支えてきた経験と実績を活かし、AI開発の基盤となる高度な計算環境を、一人でも多くの研究者や開発者の皆様にお届けしてまいります。
【「TOP500」ランクイン】
「GMO GPUクラウド」は、2024年11月18日に発表されたスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」において、世界第37位、国内第6位にランクインしました。国内商用向けクラウドサービスとしては、第1位の結果となります。(※1)
最新の「H200 GPU」を活用した96ノード(768GPU)構成(※2)で、LINPACK性能(※3)は38.06PFLOPS(ペタフロップス)、実行効率は73.0%を記録しました。
(参考)GMOインターネットグループの「GMO GPUクラウド」、世界のスーパーコンピュータランキングTOP500に初ランクイン:https://www.gmo.jp/news/article/9266/
(※1)当社調べ、2024年11月22日時点提供中の国内商用向けクラウドサービスとして
(※2)96ノード構成とは、96台のサーバー(768基のGPU)が相互に接続され、並列処理を行うシステム構成を指します。
(※3)LINPACK性能とは、スーパーコンピュータや高性能計算システムの処理能力を測る指標の一つです。
【今後の展開】
GMOインターネットグループは、「GMO GPUクラウド」を中心として、AI・ロボティクス革命の進展に合わせ、最先端のインフラを提供し続けることで、この新時代の発展に貢献していきます。「GPUクラウドならGMOインターネットグループ」と認知されることを目指し、AI産業に欠かせないクラウドサービスとして、市場に新たな価値を提供してまいります。
■過去参考リリース
•2024年4月19日:GMOインターネットグループ、NVIDIA H200 Tensor コア GPU を採用した生成AI向けのGPUクラウドサービスを国内最速提供へ https://www.gmo.jp/news/article/8933/
•2024年6月11日:GMOインターネットグループ、生成AI向けGPUクラウドサービスにNVIDIA Spectrum-Xを国内クラウド事業者として初採用 https://www.gmo.jp/news/article/9005/
•2024年8月29日:GMOインターネットグループ「GPUクラウド利用実態調査」~国内利用率わずか5.4%、約9割が海外サービスを利用~ https://www.gmo.jp/news/article/9133/
•2024年9月26日:GMOインターネットグループ、「NVIDIA H200 GPU」搭載環境の性能を実証 https://www.gmo.jp/news/article/9164/
•2024年11月13日:GMOインターネットグループ、「NVIDIA AI Summit」でAI・ロボティクス時代のインフラ基盤とセキュリティを解説 https://www.gmo.jp/news/article/9233/
•2024年11月19日:GMOインターネットグループの「GMO GPUクラウド」、世界のスーパーコンピュータランキングTOP500に初ランクイン https://www.gmo.jp/news/article/9266/
【GMOインターネットグループ株式会社について】
GMOインターネットグループ株式会社は、1995年12月にインターネット事業を創業して以来、“すべての人にインターネット”をコーポレートキャッチに、インターネットの場の提供に経営資源を集中し、インターネットをより豊かに便利にするべく事業を展開してまいりました。
現在では、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を展開しています。ご利用いただいているお客様の数は2024年9月末時点で1,518万顧客、上場企業10社を中心とした全111社、グループパートナー数約7,500名の総合インターネットグループに成長しています。また、「AIで未来を創るナンバー1企業グループへ」を掲げ、グループ全パートナーを挙げて生成AIを活用することで、① 時間とコストの節約、② 既存サービスの質向上、③ AI産業への新サービス提供を進めています。